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category: ■中編■  1/4

妖し猫のいざない【R18】

男は猫に翻弄される。(オムニバス)■雨の中の訪問者 ・1 ・2 ・3★他エピソードは、同人誌化により非公開にさせていただきました。本作はこちらからお買い求めいただけます。【BOOTH】BREATHE.comhttps://odennotamago.booth.pm/✩品切れ中のため、再販希望の方はお問い合わせください。よろしければお願いします^^にほんブログ村...

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いっしょにごはん!

(あらすじ)片田舎で暮らす高校生の剛(ごう)は、米農家の実家で農業を手伝いながら青春を謳歌している。ある春の日、剛のクラスに転入してきたのは幼い頃に離れ離れになった初恋の相手のまひる。まひるとの再会を喜ぶ剛だが、「覚えてない」と言われてしまい…。ださくもいとしい高校生たちによる、ほのぼのカントリーBL。※エブリスタ「溺愛/スパダリ/ハートフルなBL」小説コンテスト入賞受賞。1■剛 ■まひる 2■剛 ■まひる 3■剛 ...

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まひる 6

 学校の帰り道、俺と剛はコンビニで買った肉まんを頬張った。季節は冬を迎えようとしている。肌に当たる風は冷たくなり、上着がないと外を出歩けない。冷えた体に温かい肉まんが有難い。ふいに横を見ると、大地が剥き出しになった田んぼが辺り一面広がっている。田植えから稲刈りまで大仕事を終えた田んぼたちはガランとして、雑草や藁が散らばっている光景は「あ~やれやれ」とでも言っているように見える。一年間の田んぼ仕事を...

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剛 6

 まひるが土下座をしている。 学校から帰ると離れの掃除を頼まれて、ひとりで離れに籠もっていたら突然ドアが開いて、まひるが現れたのだ。そして目が合うなり、コレだ。別れてから挨拶すらしていないのに、何故訪ねてきたのか、何より土下座される理由がまったく分からない。「え、なんで?」 まひるは額を床につけたまま、「ごめん!」と謝った。「いや、だから、なんで?」 いっこうに頭を上げる気配がないので、俺は持って...

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まひる 5

 夏休みが終わる一週間前くらいのことだ。母親が思い出したように話を持ち掛けてきた。「まひる、東京の専門に行きたいって言ってたわよね。今も変わらないの?」「……うん、変わらないよ」「こっちの学校じゃ駄目なの?」「こっちはたいしたことないから」 父親からの養育費はあるだろうが、母親の稼ぎだけで学費や生活費を工面するのは負担がある。少しでもその心配のないように「バイトをする」と言ったら、「それで試験に落ち...

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