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BREAK OUT-LOW

【あらすじ】指定暴力団二次団体「野村組」で本部長を務める真鍋恭一は、ヤクザ者が生きづらいこの時世に己が暴力団員であることに嫌気がさしている。組織から脱退したいと願いつつもズルズルと過ごしていたある日、恭一は一人の青年、雨宮祥平と出会う。車に乗っていたところにいきなり飛び出してぶつかってきた祥平に車の修理代と治療費を要求するつもりだった恭一だが、恭一がヤクザであると知った祥平に修理代と治療費の引き換...
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Such a wally 6-2

「お前は本当に綺麗な体してるよなァ」 直後に胸の先を摘ままれた。思わず腰がビク、と跳ねる。恭一の指は遊ぶように捏ねたり押したり、優しく手の平で撫でたかと思えばいきなり強くつまんだりする。ちょっと体を弄られただけなのに簡単に理性を失ってしまった。「……きょういち、下も脱ぎたい……」「腰、浮かせろ」 言う通りにすると下着ごとハーフパンツを膝までずらされた。期待で完全に起き上がっているそれを、優しく握られる...
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Such a wally 6-1
ソファの隅で膝の上にノートパソコンを広げたまま、何をするでもなくボーッとしていた。それだけで時間は流れて気付けば夕暮れ時になっている。窓から橙色の夕陽が入り込み、ソファと祥平を照らした。眩しくてようやく顔を上げる。いつの間に買い物から帰ってきたのか、恭一が真横に立っていた。テーブルにプリンを数個、置かれる。「プリンが好きなら早く言えよ」「……ベトナムのプリンじゃなくて、日本のプリンがいい」 オーソ...
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Such a wally 5-2
「真鍋さんにとって祥平はなんなんですか?」 すると恭一は渋い顔をして考え、斜め上の答えを出した。「……ボス。かな」「ボス!? 祥平が!?」「だって、あいつの指示がなけりゃ喧嘩のひとつもできねぇんだぜ!?」「いい年して喧嘩しないで下さいよ」「あいつ、けっこううるさいし、どうでもいいとこで細かいからなァ」 それは同感である。基本的に大雑把だしがさつなのに、算数のノートだけは小さな字で、数字を綺麗な列に並べて書...
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Such a wally 5-1
心身ともに疲れているのに、疲れすぎて深夜になっても眠れなかった。いっそ眠くなるまで起きていようと決め、修也はペットボトルの水を持ってホテルのロビーに下りた。ショップは閉店していて昼間ほどの賑やかさはないが、それでもまばらに人はいる。カフェテラス横のソファに座ってひと息ついた。 結局、騒動のあと恭一にホテルまで送り届けられ、祥平とも恭一とも肝心な話はできないまま解散した。明弘に夕食を一緒にどうかと...
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